ヤリスのMV

ヤリスの特徴

  1. ヤリスとは?

    トヨタヤリスは、ハッチバックのコンパクトカーで先代にあたるのはヴィッツです。2ボックススタイルで全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mmとコンパクトながらスポーティで躍動感あふれるスタイリングが大きな特徴です。ガソリンエンジン車とハイブリッドが設定されておりハイブリッドはプリウス以上に燃費性能が高く、優れた経済性も高く評価されています。ベーシックカーの定番として幅広い層から支持を集めるヤリスですがその特徴はどのようなものなのか詳しくご紹介します。

  2. ヤリスの魅力

    ヤリスの魅力

    ヤリスの魅力はコンパクトなボディに優れた機能を凝縮しているということでしょう。車両寸法は全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mmで車重はわずか1050~1090kg。5ナンバーサイズで日本の道路でも扱いやすいサイズ感を持ち、最小回転半径は4.8m(Xグレード2WD)と小回りが効くため、狭い路地やコインパーキングなどでも運転にストレスを感じることはありません。

    また燃費性能も驚異的で、ヤリスハイブリッドのWLTCモード燃費は35.4~36km/Lと国産車のトップとなっています。これはプリウスやアクアなどよりも上です。さらに車両価格もガソリン車のエントリーグレードならアンダー150万円。ハイブリッドでも約200万円~と非常にリーズナブルで経済性の高さでも国産車随一です。

    さらに、そのアクティブなデザインも魅力的です。フロントは大きなグリルとシャープな造形のヘッドライトがアクセントになっており、引き締まったボディが強さを演出しています。車体が軽いため、その走りもなかなかスポーティで、1.5Lガソリンエンジンやハイブリッドはトルクフルで加速も想像以上に力強くとても滑らか。軽いためハンドリングもキビキビしていてスポーティな走りも十分味わえます。車内の狭さだけが数少ない欠点ですが、総合的に非常にバランスの取れた経済的なコンパクトカーといえるでしょう。

  3. ヤリスの値段

    ヤリスはとてもリーズナブルな車両価格も大きな魅力です。最も廉価なグレードなら150万円を切り147万円で購入可能です。今どきは軽自動車でも150万円をこえるものが珍しくないので、普通車でアンダー150万円はとてもお買い得といえます。またハイブリッドグレードでもエントリーグレードならほぼ200万円というのは非常に魅力的でしょう。

    グレード エンジン トランスミッション 駆動方式 車両価格
    X 1Lガソリン CTV 2WD ¥1,470,000
    G ¥1,645,000
    X 1.5Lガソリン 6MT 2WD ¥1,548,000
    CVT ¥1,624,000
    G 6MT ¥1,723,000
    CVT ¥1,799,000
    Z 6MT ¥1,904,000
    CVT ¥2,008,000
    X 4WD ¥1,857,000
    G ¥1,997,000
    Z ¥2,206,000
    HYBRID X ハイブリッド 2WD ¥2,013,000
    HYBRID G ¥2,145,000
    HYBRID Z ¥2,350,000
    HYBRID X 4WD ¥2,256,000
    HYBRID G ¥2,353,000
    HYBRID Z ¥2,548,000
  4. ヤリスの基本装備

    ヤリスはベーシックカーのため基本装備はとてもシンプルです。ベーシックグレードXでは、エアコンはマニュアルで、ヘッドランプはハロゲンランプ。またホイールはスチールホイールが標準。さらにスマートエントリーは2WD車には採用されていません。ディスプレイオーディオは全車標準装備となっていますが、エントリーグレードのXは7インチ、その他ミドルグレード以上は8インチとなっています。

    GグレードになるとエアコンはオートでヘッドライトはLEDになり、スマートエントリーキーも標準となります。ホイールは14インチスチールですがオプションで15インチアルミホイールが選択できます(Xグレードはオプション設定なし)し、8インチのディスプレイオーディオやバッグガイドモニターが標準装備となるのでやはりおすすめはGグレード以上です。

  5. ヤリスの走行性能と安全装備

    ヤリスのパワーユニットは直列3気筒の1Lと1.5Lのガソリンエンジン、そしてハイブリッドの3タイプが用意されています。1Lエンジンは最高出力51kW(69PS)、最大トルク92N・m(9.4 kgf・m)と非力ですが、1.5Lガソリンエンジンは最高出力88kW(120PS)、最大トルク145N・m(14.8 kgf・m)と軽量ボディに対して余裕あるパフォーマンスを発揮してくれます。

    ハイブリッドは直列3気筒1.5Lガソリンエンジンを使用した新型タイプで、エンジンの最高出力は67kW(91PS)で最大トルクは120Nm(12.2kg-m)。これに最高出力は59 kW(80PS)最大トルク141Nm(14.4kg-m)のモーター(フロント)を組み合わせているのでかなり強力。スポーティカー的なパワフルな走りを味わえます。また、軽いのでコーナリングも得意で峠道では軽快なハンドリングも味わえます。

    先進安全装備は予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準装備されています。こちらにはプリクラッシュセーフティとレーントレーシングアシスト/レーンディパーチャーアラート、そしてレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)やオートマチックハイビーム、さらにロードサインアシストがセットとなっていてしっかり安全性が確保されています。

  6. ヤリスの燃費

    ヤリスの基本装備

    ヤリスの燃費はガソリン車、ハイブリッド車ともに非常に優れています。ハイブリッドのWLTCモード燃費は36㎞/Lでプリウスやアクアよりも低燃費です。ガソリンエンジン車でも、1Lガソリンエンジンが20.2㎞/L。1.5Lガソリン車が21.6㎞/Lととても優秀です。経済性ではライバルに対して圧倒的なアドバンテージを持っています。

  7. ヤリスのグレード

    ヤリスのグレード構成は、1.5Lガソリンエンジンモデルと、ハイブリッドモデルにベーシックなX、ミドルグレードのG、そして上級グレードのZが設定されています。1LガソリンエンジンモデルはX、Gというグレードが設定されています。最も安いグレードは1Lのガソリンエンジンを搭載するXグレードです。こちらは4WDの設定はなくFFのみで、価格は147万円です。

  8. ヤリスクロスとの違い

    ヤリスクロスはヤリスをベースとしたSUVです。ベースは同じですが、ヤリスがハッチバックのコンパクトカーでありヤリスクロスはコンパクトSUVなので、車種タイプが違っています。また車体サイズにも違いがあり、ヤリスは全長3,940㎜×全幅1,695㎜×全高1,500㎜なのに対してヤリスクロスは全長4,180㎜×全幅1,765㎜×全高1,590㎜と一回り大きくなっています。またヤリスは5ナンバーですがヤリスクロスは3ナンバーです。

    車体サイズが違うためヤリスクロスのほうが車室内も広くまたラゲッジスペースも大きいという違いもあります。パワーユニットは1.5Lガソリンとハイブリッドは共通ですが、1Lガソリンエンジンはヤリスにしか設定されていません。また、6MTもヤリスのみに用意されているという違いがあります。価格もヤリスが1,470,000円~2,548,000円に対してヤリスクロスは1,896,000円~2,936,000円なのでおおよそ400,000円ほど高くなっています。

  9. ヤリスと似ている車

    ヤリスはベーシックなコンパクトハッチバックです。ライバルとしては同じトヨタのコンパクトハッチバックであるアクア、他社なら日産のノートやホンダFIT、マツダのMAZDA2やスズキのスイフトなどになるでしょう。これらはすべて2ボックスのハッチバック車で、使い勝手の良い実用車ですが、燃費性能ではヤリスがライバルを圧倒しています。

  10. ヤリスが向いている人

    ヤリスに向いているという方は何よりも燃費を重視するという方でしょう。ヤリスハイブリッドは国産車随一の燃費性能を持っています。車両価格もお手頃なので車に経済性を求めるという方には特におすすめです。

    また、コンパクトで最小回転半径も小さいので狭い道でも運転がしやすく、運転しやすさを重視する方にもおすすめです。さらに、ヤリスには今や少数派の6MTモデルが用意されているので、あえて今MT車に乗りたい、という方にも向いているでしょう。

  11. まとめ

    ヤリスはコンパクトで燃費に優れたベーシックカーのお手本のような車です。そのトータルバランスの良さはさすがトヨタのベーシックカーといったところでしょう。何よりも車に扱いやすさや経済性を求める方には、ベストの選択になるのではないでしょうか。

    また、軽自動車からのステップアップにも価格帯がほぼ変わらないのにも関わらず、燃費性能が上で居住性も十分なヤリスはピッタリなのではないでしょうか。そのきびきびとしたハンドリングと想像以上に力強い走りもなかなかの実力です。もし機会があったら一度試乗してみてはいかがでしょうか。